こんにちはのり柴です。
今回は銀軸を静音化する方法を紹介します。
最近すっかりスト6にどっぷりハマってしまい、キーボードで遊んでおります。
キーボードでプレイする以上、少しでもキーを押したときの反応速度を上げたい!という思いが強くなってくるわけで、今回初めて銀軸のキースイッチを購入してみました。
購入した銀軸は 「TTC Speed Silver V2」 というもので、銀軸の中でもかなり評価の高い軸になります。
で、スト6で使用する部分のキースイッチをこのTTC Speed Silver 軸に交換してモリモリとドライブインパクトしていたんですが・・
・・打鍵音がうるせぇっm!
いや、うるせぇと言うには語弊があり、実際はカタカタカタッとかなり心地よい音なんです。
しかし、普段から静音軸を愛用しているのり柴は、その心地よい音色でさえもかなりうるさく感じうる体になってしまっていたのです。。
なんとか銀軸の反応速度を維持しつつ、静音軸の静音性を確保できないかと色々と調べた結果、今回ご紹介する方法にたどり着いたというわけです。
そんなわけで今回は、銀軸の反応速度を持ちながら、静音軸の静寂性を兼ね揃えた最強のキースイッチの作成方法を紹介したいと思います。
- TTC Speed Silver軸を静音化させる方法を知りたい。
- 静音性の高い銀軸がほしい。
- キーボードで格ゲーやってるけど、反応速度が速くて静かなキースイッチがほしい。
といった方の参考になれば幸いです。
レッツ静音化
TTC Speed Silver軸を静音化するには
今回紹介する方法はキースイッチを分解して静音化を行います。
分解することによりキースイッチが破損するおそれがありますので、各自自己責任で行っていただくようお願い致します。
今回紹介する方法をざっくりいうと、
「静音軸のステムを銀軸に移植する」
です。
Sea Salt Silent軸のステムの形状。
「ステム」とはキースイッチの頭の部分のことで、キースイッチによって結構形状が違ってたりします。
のり柴が元々使用していた「Epomaker Sea Salt Silent 軸」という静音軸は、このステム部分が静音化のためにちょっと変わった形状をしています。
ハウジングと接触する上下2箇所に切れ目が入っているような形になっており、ここがクッションのような役目を果たしています。
この形状のおかげでキーを押したときの底打ち音と、キーが戻ったときの接触音がかなり抑えられます。
つまりは、この静音軸のステムを銀軸に移植しちゃおう、っていう話です。
ちなみに
キーボード界隈では異なるキースイッチのパーツを交換して作成されたオリジナルのキースイッチは、
日本だとキメラスイッチ、海外だとフランケンスイッチと呼ばれているようですw
禁断のキメラ合成。
静音化前と静音化後の比較。
まずはTTC Speed silver軸の静音化前と、静音化後の打鍵音比較動画を撮ってみました。
どれくらい静音化できているかご確認ください。
カタカタ音からコトコト音になってかなり静音化されているのがわかると思います。
肝心の反応速度も、銀軸の特有のちょっと指で押したくらいで反応しちゃう感度を維持できています。
静音化前の音もかなり聞いてて気持ちいいですが、やはり個人的には静音化された音の方が好きです。
結構変わるね。
静音化するのに必要なもの。
TTC Speed Silver 軸を静音化するのに必要なものを紹介します。
必須なもの。
- TTC Speed Silver V2軸
- Epomaker Sea Salt Silent 軸
基本的にはステムを交換するだけなので、TTC Speed Silver V2軸とSea Salt Silent軸だけあればオッケーです。
TTC Speed Silver V2軸は 国内AmazonもしくはAlliexpressで購入可能ですが、届くまでに結構時間がかかります。
のり柴はAlliexpressで購入しましたが約1週間ほどで届きました。(アリエクのほうが価格は安いです。)
EpomakerのSea Salt Silent軸は国内で買える静音軸のなかでもかなりコスパの良いキースイッチで、Amazonで1パック35個入のものが2,720 円(2023/10/22現在)で購入可能です。
前はもっと安かった。
ちなみに銀軸はTTC Speed Silver軸じゃなくてもOKです。
記事の後半で紹介してますが、AKKO社の銀軸が性能的にもコスパ的にもオススメです。
あると便利なもの
キースイッチを分解するのにキースイッチオープナーがあるとかなり楽です。
のり柴は以下のセットを購入して使用しました。
ルブ用の筆などもセットになっているので、分解ついでにルブしたい人におすすめです。
一応、オープナーが無くても小さいマイナスドライバーみたいなものがあれば分解は可能ですが、結構力技で分解するので破損の可能性あるのでご注意ください。
お好みで必要なもの。
押下圧や、キーストロークの長さを短く調整したい場合は以下の2つもお好みで準備してください。
- 35g押下圧スプリング
- 5mm幅Oリング
準備完了
静音化手順
それでは、実際の静音化の手順を解説します。
手順はおおまかに以下の3つです。
- それぞれのキースイッチを分解する。
- Sea Salt Silent 軸のステムをTTC Speed Silver軸に取り付ける。(お好みでスプリング交換&Oリングを追加)
- 完成したキースイッチをキーボードに取り付ける。
です。
それでは順を追って解説します。
手順
まずキーオプナーなどを使って銀軸と静音軸両方のキースイッチを分解します。
キーオプナーにキースイッチのツメの位置を合わせて上からぐっと押し込みましょう。
すると透明部分(トップハウジング)が外れてパーツをバラバラに分解できます。
分解するとそれぞれ4つのパーツに分かれます。
使用するパーツはTTC軸の「スプリング」、「ボトムハウジング」、「トップハウジング」。SeaSalt軸の「ステム」になります。
スプリングはどちらの軸を使用してもほぼ変わりませんし、お好みで押下圧の軽いものに交換してもOKです。
余ったパーツは大事に保管しておきましょう。
パーツを分解できたら、SeaSalt軸のステムを、TTC軸に取り付けます。
ステムとスプリングをボトムハウジングの上に乗っけて、その上からトップハウジングを嵌め込みましょう。
取り付ける際はパーツの向きがあってないと取り付けられないので、それぞれのパーツの向きにご注意ください。
トップハウジングがカチっと嵌まれば完成です。
お好みで
ステム部分に別途用意したOリングをはめるとキーストロークを少し短くできます。(つけなくても全然OKです。)
あとは完成したキメラスイッチをキーボードにはめて、ちゃんと反応するか確認できたら完成です。
できあがり。
疑問や注意点。
最後に疑問や注意点などをまとめておきます。
SeaSaltSilent軸以外の静音軸のステムも移植できる?
SeaSaltSilent軸以外にも国内で購入できる高コスパの静音軸として、以下の2つの軸で試してみました。
- Kailh Midnigt Silent軸
- 遊舎工房 FailySilent軸
結果としては、ステムの形状がSeaSaltSilent軸のような衝撃吸収のための加工が入っていないため、静音化できませんでした。
現状だと、やはりSeaSaltSilent軸のステムを移植するのが良いと思います。
TTC Speed Silver 軸以外の銀軸でも静音化できる?
TTC以外の銀軸でもキメラ化できるか試してみました。
試したのは、
- Gateron pro Silver軸
- AKKO Silver Pro軸
- Kailh Speed Silver軸
の3つです。
んで、「GateronProSilver軸」と「AKKO Silver Pro軸」の2つは同じ方法で静音化することができました。
Kailh Speed Silver軸に関しては、ステムの形状が合わず無理でした。
AKKOの銀軸は今アマゾンの価格をみると45個¥2200と、なぜかめちゃくちゃお安くなっているので、
TTC軸でやるよりもAKKO軸でやったほうがかなりお安くできそうです。
今ならAKKO軸おすすめ!
その他に簡単に静音化する方法ある?
今回紹介した方法以外にも、のり柴は以下の2つの方法で静音化してます。
- キーボードの下に衝撃吸収材を敷く。
- キーキャップに静音リングをつける。
キーボードの下に衝撃吸収材を敷く。
のり柴はキーボードのサイズに合わせてカットした厚さ5mmのウレタンシートを引いてます。
机に直で置くよりも結構打鍵音が抑えられるのでオススメです。
ウレタンシートじゃなくても、柔らかく衝撃吸収しそうな素材のものだったら何でもOKです。(レザーマットとか、タオルとか、ダンボールとかとかでも結構静かになります。)
キーキャップに静音化Oリングをつける。
かなり王道な静音化方法ですが、キーキャップに静音リングをとりつける方法もあります。
そこまで静音化されるわけではないですが、キーストロークを短くする効果もあるので、合せ技で静音リングをつけるのもありです。
組み合わせて静音性さらにUP
注意点
キースイッチは結構個体差があって、ものによっては打鍵時にスプリングのこすれる音や、カチャカチャなっちゃう個体があります。
スプリングを変えたりOリングをはめ直したりすると治る場合もありますが、それでも駄目な個体もいることを覚えておきましょう。
まとめ
以上、TTC Speed Silver 軸を静音キメラ化する方法でした。
キーボードでゲームをする上で、銀軸は非常に人気の高い軸です。
今回の静音軸のステムを銀軸に移植する方法を使えば、銀軸の反応速度と静音軸の静音性、両方を兼ね揃えた最強の軸を作ることができます。
銀軸のキースイッチを使っているけど打鍵音が気になっている方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
これで静かにゲームできるよ。
ではまた。
コメント