こんにちはのり柴です。
パンケーキ職人のみなさん、「Venus protocol」というDefiをご存知でしょうか?
VenusProtocolはPancakeSwapと同じ「BinanceSmartChain」上に構築されたDefi(分散型金融)になります。
VenusProtocolでは、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨を預けたり借りることができ、うまく運用することによって、PancakeSwapと同様に利息収入を得ることができます。
PancakeSwapとは少し仕組みが違うため、初見では少し使い方が難しいと感じる方もいらっしゃると思うので、今回はこのVenusProtocolの基本的な使い方を解説していきたい思います。
「パンケーキスワップ以外のDefiにも触れてみたい!」
「VenusProtocolってどんなことができるの???」
といった方々の参考になれば幸いです(^^)
※なお、この記事はPancakeSwapをある程度触ったことがある方向けの記事になります。
まだPancakeswapやBinanceSmartChainに触れたことがないという方はPancakeSwap解説記事に目を通していただきある程度理解した状態で読んでいただけるとスムーズに進められるかと思います。
また、PancakeSwap同様、VenusProtocolを利用することは預けた資産を失ったりするリスクがありますので、かならず自己責任で利用していただくようお願いいたします(_ _)
Defiの理解を深めたいパンケーキ職人へ捧ぐ
VenusProtocol とは何か
まずVenusProtocolとは何ぞやというところからザックリと説明していきます。
VenusProtocolでできることは基本的に以下の3つです。
- ①仮想通貨を貸す。
- ②仮想通貨を借りる。
- ③ステーブルコイン(VAI)を発行する。
①仮想通貨を貸す。
自分が持っている仮想通貨を預けることができます。
預けることの対価として、「預けた通貨」+「XVS」というVenusの独自トークンの形で利息を得ることができます。
預けることができる通貨はビットコインやイーサリアムといったメジャーな仮想通貨やマイナーなアルトコイン、USDTといったステーブルコインなど様々な通貨を預けることができます。
②仮想通貨を借りる。
逆にVenusから仮想通貨を借りることができます。
借りることができる額は、①で預けた通貨の額に応じてMAX60%までになります。
借りる際は逆に利息を払う必要があります。
③ステーブルコイン(VAI)を発行する。
また、通貨を預けた場合、それらを担保に「VAI」というステーブルコイン(米ドルと同価値)を発行することもできます。
VAIはVenus内やその他のDefi上で、更にイールドファーミングやステーキングに使用することができます。
つまり、ビットコインやイーサリアムをVenusに預けて利子が貰える上に、VAIというステーブルコインを発行し、それを更に運用して利息を貰うことができる、ということです。
利息の2重取りじゃ
PancakeSwapとの違い
簡単に言うとPancakeSwapは「仮想通貨の交換所」、Venusは「仮想通貨の銀行」みたいな感じをイメージしていただければOKです。
Pancakeswapは預けた通貨は交換所の運用資金として利用されますが、Venusでは私達が預けた通貨を他の人に借し出して、貸した人から利息を得ることによって運用されています。
預ける側の人はその対価として「利息を得る」ことができて、借りる側は「利息を払う」ということになります。
PancakeSwapの流動性プールのように通貨ペアを作って預ける必要がなく、ビットコインやイーサリアムを単独で預けて利息を得ることができるのも大きな違いになります。
パンケーキとは一味違うぜ。
Venus Protocolの基本的かつ低リスクな使い方
それでは、Venus の基本的かつ低リスクな使い方を紹介したいと思います。
Venusに「100USDT」を預けて利息を貰いつつVAIを発行。発行したVAIを更にVenusに預けて利息を貰うという流れになります。
具体的な手順は以下のとおりです。
- ウォレット内にUSDTを用意する。
- USDTをVenusに預ける。
- VAIを発行する。
- 発行したVAIをVenus内でステーキングする。
- 利息(XVS)を回収する。
- VAIを返却する。
- USDTを回収する。
順を追って解説していきます。
1.USDTを用意する。
まずは、USDTを用意しましょう。
Venusを利用するにはPancakeswap同様、metamaskやTrustWalletといった、BSCに対応したウォレットが必要です。
ウォレットの導入がまだの方は、Pancakeswapの解説ページをご参照いただければと思います。
BinanceからUSDTをウォレットに送金するか、PancakeSwapなどのDEXで交換し、ウォレット内にUSDTを用意しましょう。
手数料払う為のBNBも忘れずに。
2.USDTをVenusに預ける。
USDTの準備が完了したらVenusのページにアクセスします。
(↓のリンクから飛べます。)
※うまく接続できない場合は、BSCネットワークに接続できてるか、Metamaskにログインできているかなど、各自ご確認ください。
無事ページにアクセスすると以下のような画面になるかと思います。
画面右下パネル「SupplyMarket」と書かれてるところを御覧ください。
ここにVenusに預けることができる仮想通貨の一覧が表示されています。
緑色の文字で書かれた数字が預けることによって得られる利息の年利(APY)になります。(この数字は常に変動します。)
今回はUSDTを預けたいので、USDTとかかれているところをクリックしてみましょう。
すると以下のようなウィンドウが表示されるので、「Ehable」と書かれた黄色いボタンをクリックしましょう。
するとMetamaskのウィンドウが表示され、承認してもよいかどうか聞いてくるので確認ボタンを押して許可しましょう。(手数料がかかります。)
承認が完了すると以下のウィンドウが以下のように変化し、預けたい額を入力できるようになります。
今回は100USDTを預けたいので「100」と入力して「Supply」と書かれた黄色いボタンをクリックします。(この際、またmetamaskが起動するので手数料を払いましょう。)
これでVenusに100USDTを預けることができました。
画面上部のパネルに預けた額が反映されていれば成功です。
仮にUSDT以外の通貨も預けた場合は、預けた額の総額と年利がこのパネルに表示されます。
(「APY with XVS」と書かれたスイッチを切り替えることで「純粋な通貨のみの年利」と「XVS報酬込みの年利」の表示に切り替えられます。)
預けたことによる報酬は、預けた通貨とXVSが時間経過ごとに与えられます。
「XVS」による報酬は、左メニューの「Vote」ページから確認できます。
時間経過とともにこちらに蓄積されていき、「Collect」ボタンを押すことでいつでも回収することができます。(手数料とられるので少額で回収しないように気をつけましょう。)
あら簡単。
3.VAIを発行する。
無事VenusにUSDTを預けることができたので次はVAIを発行してみましょう。
「Supply Market」の右側に「Collateral」書かれたスイッチがあるのでそれをクリックします。
これをONにすることによって、預けたUSDTを担保にVAIを発行することが可能になります。
(ONにするのに手数料が取られます・・)
ONにしたら、「SupplyMarket」の2つとなりにある「Mint / Repay VAI」をクリックしましょう。
(Mintは日本語で「鋳造する」って意味です。硬貨を鋳造するとかそういう意味ですね。)
このパネルでVAIを発行することができます。
左側がVAIを発行するパネル、右側が発行したVAIを返却するパネルです。
今回は100USDTを預けましたので、最大で60VAI(60%)を発行することができます。
右側の「SAFE MAX」ボタンを押してみましょう。
自動で約24VAIが入力されました。
この状態で「Mint VAI」と書かれた黄色いボタンを押すと24VAIが発行されます。
なぜMAXの60VAIじゃないかというと、仮にMAXの60VAIを発行したとします。
もしUSDTの価値が大きく下落し、発行した額よりも借り入れ上限が発行したVAIを下回った場合は、担保として預けたUSDTはVenusに没収されてしまいます。。
(↑これ間違ってるかもしれないので、間違ってたらご指摘お願いします・・)
その為、なるべく価格の変動に耐えられる額が自動で入力されたわけです。
USDTはドルの価格と同じになるように価値が固定された通貨なので価格の変動は基本的にはありえませんが、USDTではなく、BTCやETHなどを価格の変動が大きい通貨を預ける際は注意が必要です。
もちろん、「そんなの関係ねぇ!全額プッシュや!」ってかたは任意で入力してもOKです。。
また、何かしらの理由でこの発行したVAIを失ってしまった場合も預けた通貨は回収できなくなりますので注意しましょう。
(PancakeSwapなどで他の通貨をVAIに交換して、回収することは可能です。)
結構厳しいな;;
前半戦まとめ
はい、というわけで長くなってきたので今回はここまでとしますw
今回は実際にVenusに通貨を預けて、Venus独自のステーブルコインVAIを発行するところまで解説しました。
続きの「4.発行したVAIをVenus内でステーキングする。」以降は後編にて解説しているので良かったら御覧ください。
↓後編。
以上、ご不明点や、間違ってる部分などありましたらコメントいただけたら幸いです。
また来週!
ではまた=
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コメント
コメント一覧 (3件)
いつも有益な情報をありがとうございます!
すいません、ひとつだけ質問させてください。清算についてですが、供給した通貨が大暴落し60%を超えた際は、60%を超えた時点で全額没収されるのでしょうか?それとも一部が没収され60%以下になるよう調整されるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
一応自分は一部が没収(精算)され、調整されるっていう認識ですが、
実際にくらったことはないのであまり自信はないです・・すみません。。
よろしくおねがいします。
ご回答ありがとうございます!
もう一度ホームページ読み込んでみます!