みなさんこんにちは、のり柴です。
今回は先日自作したPCのCPU「Intel Corei5-12600K」をオーバークロックして、定番ベンチマークソフト「CinebenchR23」と「FF14ベンチ」でどれくらいスコアが出るのか検証したいと思います!
この記事を読むと以下のようなことが分かります。
- 12600Kのオーバークロックの手順。
- 12600Kをオーバークロックした際のCinebenchR23のスコア。
- 12600Kをオーバークロックした際のFF14ベンチのスコアとFPS。
12600Kをオーバークロックすることで、どれくらい処理能力がアップするのか興味のある方、参考にしていただけたら幸いです。
ちなみに
CPUのオーバークロックは、メーカーに推奨されているものではありません。
故障に繋がったり、保証が効かなくなるというリスクがありますので、各自、自己責任でお願い致します。
オーバークロック!壊さないように気をつけてください!
第13世代CPUの発表も噂されとるのに今更12600Kとな。
オーバークロックの検証をするPCのスペック
今回検証するPCのスペックは以下のとおりです。
パーツ部位 | パーツ名 |
---|---|
CPU | intel core-i512600K |
CPUクーラー | サイズ 風魔弐Rev.B |
マザーボード | ASUS Z690-i |
メモリ | Gskill DDR5 5600Hz |
グラフィックボード | ASUS ROG STRIX RTX3060ti |
PCケース | CoolerMaster NR200P(ガラスパネルを使用) |
OS | Windows10 |
その他の補足は室温は26℃、PCケースのNR200Pはガラスパネルを閉じた状態で計測しました。
CPUファンの回転数に関してはフル回転で計測しました。
その他のパーツは以下の記事にて紹介しているので興味ありましたらご覧ください。
ぼちぼちなスペック。
オーバークロックの検証をするソフト
オーバークロック時のCPU性能を検証するために以下の2つソフトを使用します。
- CinebenchR23
- FF14ベンチ暁月のフィナーレ
CinebenchR23では、CPUをオーバークロックすることで純粋なCPU性能がアップするのかを計測。
FF14ベンチではゲーム時にCPUのオーバクロックがどれくらい影響するのかを検証します。
CinebenchではMultiCoreテストを一回実行したときのスコアを計測、FF14ベンチでは、「フルHD最高品質」と「4K最高品質」それぞれ計測します。
定番中の定番ソフト。
オーバークロックする際のクロック数の検証パターン
オーバークロックする際のクロック数は、以下の4パターンになります。
- Pコア:デフォルト Eコア:デフォルト
- Pコア:5.0GHz Eコア:デフォルト
- Pコア:デフォルト Eコア:4.0GHz
- Pコア:5.0GHz Eコア:4.0GHz
上記の4パターンで各検証ソフトのスコアと発熱量、FPSを計測します。
なお、設定するクロック数は以下の記事や、価格ドットコムのレビューなどを参考にさせていただきました。
https://roatech.jp/review/cpu/core-i5-12600k_oc_dc/
https://review.kakaku.com/review/K0001395720/ReviewCD=1518175/
オーバークロックの設定方法
オーバークロックの設定はBIOS上で設定しました。
設定手順は以下のとおりです。
BIOS画面を立ち上げたら、画面右下の「詳細設定モード」をクリックします。
詳細設定モードに移動したら、「Ai Tweaker」をクリックします。
Pコアを指定する場合は「CPU内部クロック倍率」を「SyncAllCores」に変更して、「All-Core Ratio Limit」に数値を入力(5GHzにしたい場合は「50」と入力。)
Eコアを指定する場合は「Efficient Core Ratio」を「SyncAllCores」に変更して、「All-Core Ratio Limit」に数値を入力。
なお、電圧に関しては特に設定を変更しておらず、デフォルトの設定のままにしてあります。
電力制限に関しても、マザボのデフォルト設定(電力制限無し)の設定のままになります。
いざ計測!
CinebenchR23の結果
では最初にCinebenchR23の結果を見ていきたいと思います。
Cinebenchの計測結果は以下のようになりました。
ところどころヤバい温度が見えますね・・
デフォルト設定。
デフォルト状態のCinebenchのスコアは「16433」となりました。
デフォルト設定だと、Cinebench実行中のクロック数はPコア4.5GHz、Eコア3.6Ghzで稼働していました。
他の方の12600KのCinebenchのスコアを見ると17000以上出てるのを結構見かけるんですが、うちのPCではそこまで出てくれないようです・・
実行中のCPUパッケージ温度は「69℃」と充分冷やしきれている感じです。
しっかり冷やしきれてます!
Pコアのみ5.0GHz
Pコアのみ5.0GHzに設定した場合のCinebenchのスコアは「17924」となり、デフォルト設定と比較して約9%倍上昇しました。
ただし、実行中のCPU最高温度は「97℃」とかなりヤバい状態でした。(サーマルスロットリングは起きてないはず。)
さすがにこの温度で常用するのは危険ですね・・
Eコアのみ4.0GHz
Eコアのみ4.0GHzに設定した場合のCinebenchのスコアは「17280」となり、約5%上昇しました。
実行中のCPUパッケージ温度は「85℃」とまあ実用範囲内ではあると思います。
ただ、5%アップのためにこの温度で常用する価値があるかと言われると微妙ですねw
Eコアだけオーバークロックしても一応スコアは上がりましたね!
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHz
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHzにオーバークロックした場合は「18685」で約14%上昇しました。
最高CPU温度は意外にも、Pコア5.0GHzと同じ「97℃」でした。
余裕で100℃到達すると思ったんですが、結構耐えてましたね。
このままだとパソコンが壊れます!
常用するならもう少しクロック数下げないと厳しそう。
FF14ベンチの結果
次にFF14ベンチの「フルHD」と「4K」解像度のテスト結果になります。
4Kはあんまり変化が無いように見えますね!
FF14ベンチ フルHD最高品質の結果
フルHDの検証結果から見ていきたいと思います。
デフォルト(オーバークロック無し)
オーバークロック無しのデフォルト状態のFF14ベンチのスコアは「23948」となりました。
CPUの最高温度も「53℃」と発熱はかなり抑えられている感じです。
フレームレートは以下のようになりました。
- 平均フレームレート: 169.7172fps
- 最低フレームレート: 75fps
特にオーバークロックしなくても、フルHDであれば最高品質144fpsで特に普通に遊べそうですね。
そのままでも充分すぎますね!
Pコアのみ5.0GHz
Pコアのみ5.0GHzにした場合のFF14ベンチのスコアは「24491」となり、わずかではありますが2%ほどアップしました。
CPU最高温度は「62℃」でデフォルト状態よりも10℃ほど上昇しましたが、とくに問題なく使えそうな温度ではあります。
フレームレートは以下のようになりました。
- 平均フレームレート: 172.8413fps
- 最低フレームレート: 78fps
デフォルトと比較して3fpsほど底上げされましたが、おそらく体感できるほどではないでしょう。
3FPSの違いは僕にはわかりません!
Eコアのみ4.0GHz
Eコアのみ4.0GHzにした場合のFF14ベンチのスコアは「24191」となり、1%ほどアップしました。
CPU最高温度は「54℃」でした。デフォルト状態とほぼ変わらずですね。
フレームレートは以下のようになりました。
- 平均フレームレート: 171.2475
- 最低フレームレート: 77
デフォルトと比較して、2fpsほど底上げされました。
いちおうEコアもスコアやフレームレートに影響しているようです。
Eコアもがんばってるんですね!
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHz
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHzに設定して計測した場合のFF14ベンチのスコアは「24716」でした。
デフォルトと比較して、3%ほどアップです。
CPU最高温度は「63℃」でした。Pコアのみ上げた状態とほぼ変わらずなので、Eコアの発熱はあまり影響してないようです。
フレームレートは以下のような感じになりました。
- 平均フレームレート: 173.927fps
- 最低フレームレート: 82fps
大体5fpsほど底上げされた感じですが、個人的には微々たる差だと思います。
うーん微妙ですね・・!
FF14ベンチ 4K最高品質の結果
次に4K最高品質の結果になります。
デフォルト(オーバークロック無し)
オーバークロック無しのデフォルトのFF14ベンチのスコアは「10074」となりました。
CPU最高温度は「57℃」で、フルHDのときよりも4℃高くなりました。
フレームレートは以下のような感じになりました。
- 平均フレームレート: 68.54933
- 最低フレームレート: 39
平均のフレームレートは60を超えているので、4Kの最高品質でも60FPSで問題なく遊べそうです。
4Kでも遊べちゃうのは嬉しいですね!
Pコアのみ5.0GHz
Pコアのみ5.0GHzにした場合のFF14ベンチのスコアは「10061」となり、デフォルトのときよりも下がってしまいました。
下がったと言っても13ptの差なので、誤差と考えると、4K解像度ではCPUのオーバークロックは影響しないと言えるでしょう。
CPUの最高温度は「63℃」となり、フルHDのときとほぼ同じ位の温度になりました。
フレームレートは以下のような感じになりました。
- 平均フレームレート: 68.512
- 最低フレームレート: 42
平均のフレームレートはデフォルトのときとほぼ同じで、最低フレームレートが3fpsほど上がりました。
CPU温度は上がってるのにそれだけですか・・
Eコアのみ4.0GHz
Eコアのみ4.0GHzにした場合のFF14ベンチのスコアは「10086」でした。
わずかに数字はあがってますが、誤差の範囲だと思うのでこちらもオーバークロックの恩恵はなさそうです。
CPU温度は「56℃」でデフォルトとほぼ変わらない感じでした。
フレームレートは以下のような感じになりました。
- 平均フレームレート: 68.552
- 最低フレームレート: 42
Pコア5GHzとほぼ同じ結果で、最低フレームレートだけが3fpsほど上がりました。
温度が上がらないのは意外ですね!
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHz
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHzに設定して計測した場合のFF14ベンチのスコアは「10082」でした。
こちらもほぼ誤差ですね。
CPU最高温度は「62℃」で、Pコア5GHzとの時とほぼ同じでした。
フレームレートは以下のような感じになりました。
- 平均フレームレート: 68.57066
- 最低フレームレート: 42
Pコア5GHzのみ、Eコア4Ghzのみとほぼ同じ結果でした。
4KだとPコアEコア両方上げても意味なしですね・・
素直にグラボをグレードアップしたほうがよさそう。
まとめ
CinebenchR23の検証では最大で14%ほど処理能力がアップしたが、温度は97℃まで上昇してしまったので実際に運用するにはもう少しクロック数を落としてあげないと厳しそうです。
FF14ベンチの結果、フルHD解像度ではスコアとFPSが若干上がりましたが、体感できそうな結果ではなかったです。
4K解像度においてはスコアにはほぼ影響せず、FPSも最低FPSが少しだけ上がっただけで平均FPSに影響はなかったです。
というわけでまとめると、
レンダリングとかエンコードといった処理ではまあまあ恩恵はあるけど、ゲーム(FF14)ではあんまり影響ない。
てな感じですかね。
というわけで、のり柴はCPUはオーバークロックせずに使って行こうと思いますw
用途によってはオーバークロックの恩恵が得られるかもですね!
まあゲームするぐらいなら、わざわざオーバークロックする必要もなさそう。
ちなみに
Pコア5.0GHz、Eコア4.0GHzにオーバークロックした状態に加えて、グラボもオーバークロックしたときのFF14ベンチのスコアも貼っておきます。
詳細については別の記事にまとめようと思ってるので少々お待ち下さい。
ではまた~。
コメント