こんにちはのり柴です。
先日、パソコンのキーボードを新調いたしました。
以前は、Archiss社の「Maestro2S」という96%レイアウトのキーボードを使用していました。
今回購入したのは同じく96%レイアウトの、iQunix社のF96「Knight」というキーボードになります。
「テンキー付き省スペース」、「RGBバックライト付き」、「茶軸のキースイッチ」、「文字が側面に刻印されたPBT素材のキーキャップ」といった要素を兼ね揃えたキーボードで、見た目も非常にかっこよくてめちゃくちゃ気に入ってます。
そこで今回は96%レイアウトのキーボードを3年間以上愛用している私が、コンパクトでありながらテンキーが付いた至高のレイアウト、96%キーボードをオススメする理由を解説していきたいと思います。
この記事では以下のようなことが分かります。
- 96%レイアウトキーボードとは?
- 96%レイアウトキーボードのメリット・デメリット
- オススメの96%レイアウトキーボード
キーボード買い替えを検討している方や、96%レイアウトキーボードに興味がある方の参考になれば幸いです。

96%の魅力を余すことなくお伝え。
96%レイアウトキーボードとは


まずは96%レイアウトキーボードをざっくり説明すると、
「テンキーを残しつつ使用頻度の低いキーを省略した、コンパクトで汎用性の高いキーボード」
になります。
96%レイアウトキーボードは、一般的なフルサイズキーボードの一部のキーやランプ部分が省略されており、その分サイズがコンパクトになっています。




省略されるキーは、製品によって違いはありますが「ScrolLock」「Insert」「Pause」キーといった使用頻度の少ないキーが省略されることが多いです。
また、テンキーの「0」に関しても、フルサイズのキーボードではキー2個分になっているところが、96%キーボードではキー1個分になっているなど、ところどころ違いがあるのも特徴です。


96%レイアウトキーボードは、
「フルサイズのキーボードよりもコンパクトなキーボードがほしいけど、テンキーが無いと困るんだよなぁ・・」
そんな方にオススメのキーボードになります。



Pauseキーとか今まで生きてきて一回も押したことないんだが。
96%レイアウトキーボードのメリット・デメリット
次に96%レイアウトキーボードのメリット・デメリットを解説したいと思います。
メリット
96%レイアウトキーボードのメリットは以下の通りです。
- コンパクトで省スペース。
- テンキーがついている。
マウスを横においても邪魔にならず、テンキーもついている。


それだけなんですが、それこそが96%レイアウトキーボードのメリットです。
デメリット
96%レイアウトキーボードのデメリットは以下の通りです。
- ちょっと慣れが必要かも。
- 60%レイアウトのキーボードに比べると大きい。
先に言ったように、矢印キー周りの配列に少し癖があるため、フルサイズのキーボードから移行したばかりだと打ち間違いが結構あります。
大体2,3週間も使えば慣れてくるかと思いますが、人によってはなかなか慣れないといったこともあるかもしれません。
大きさに関しては、いくらコンパクトといえど60%や75%レイアウトのキーボードと比較するともちろん大きいです。
なので持ち運びしたい方や、極限まで小さいキーボードが良いって方向けではないかと思います。





最初は違和感あるけど使ってれば慣れる。
96%レイアウトキーボードの選び方
96%レイアウトキーボードに限った話ではないですが、購入する際は以下の要素をふまえて選ぶのが良いかと思います。
- 日本語配列対応
- 独立タイプか密集タイプか
- 無線接続対応
- キーの軸の種類
- ホットスワップ対応
- ガスケットマウント
- Nキーロールオーバー
- キー配列カスタマイズ
- バックライト
- デザイン
- 価格
日本語配列対応
日本語配列に対応している96%キーボードは結構少ないです。
なので英語配列のほうが選択肢は広がりますが、日本語配列に慣れてる人がいきなり英語配列&96%キーボードを使う場合、慣れるまでちょっと時間がかかる可能性があります。
ただし、交換できるキーキャップの種類は英字配列のほうが圧倒的に多いので、キーキャップを変えて色々楽しみたい方は英字配列のほうが絶対オススメです。
独立タイプか密集タイプか
一口に96%レイアウトキーボードといっても、レイアウトは大まかに2つに分けられます。
- 矢印キーやテンキーなどが独立しているタイプ。(以下、独立タイプ)
- すべてのキーが密集しているタイプ。(以下、密集タイプ)
独立タイプ


独立タイプは↑の画像を見て分かる通り、メインのキー部分と、矢印キー、テンキー部分の間に少しスペースがあって、それぞれが独立している形になります。
そのため、矢印キーが目で見なくても手で触れた感覚で認識しやすくなっています。
密集タイプ


密集タイプは矢印キー、テンキー、F1~F12キーの間のスペースが無く、すべてのキーがギッチリと密集しています。
そのため、無駄なスペースがなく、独立タイプよりもサイズが少しコンパクトになっています。
独立タイプと密集タイプのサイズ比較
独立タイプと密集タイプを並べてサイズ比較をしてみると以下のような感じです。
↑の画像だとあまり横幅に差が無いように見えますが、独立タイプの方はフレームを外しているので、実際は縦横それぞれキー0.5個~1個分くらいの差があるのをイメージしていただければと思います。
どちらがオススメ?
どちらも一長一短ありますが、密集タイプは独立タイプと比較してサイズがより小さくなっている反面、慣れないと矢印キー周りの判別が瞬時にできず、誤入力しやすいといったデメリットがあります。
なので、のり柴的には初めて96%キーボードを使うのであれば、独立タイプ。
すでに96%キーボードに慣れている人や、できるかぎりサイズが小さくてキーがギッチリ詰まってるほうが良いって人は密集タイプ。
といった感じで選ぶのが良いかと思います。
無線接続対応
無線接続に対応していればキーボードをパソコンにケーブルで繋げずに操作することが可能です。
また、複数台のパソコンやタブレットに接続し、切り替えて使うということも可能だったりします。
ただし、基本的に充電タイプのものが多く、バッテリー容量や、一回の充電でどれくらいの時間使用可能なのかなどはチェックしておいたほうが良いかと思います。
また、そのキーボードが「技適認証」されているかどうか注意が必要です。
技適認証がされていないキーボードを国内で使用してしまうと法律違反になってしまうので注意しましょう。
キースイッチの種類


キースイッチはキーを押したときの打鍵感や打鍵音にもろに直結してくるので、キーボードを選ぶ際とっても重要な要素です。
購入時にキースイッチを選べるものも多いので、自分の好みのものが選べるかどうかも調べておくとよいでしょう。
好みのキースイッチが選べなくても、次に説明するホットスワップに対応したキーボードであれば、あとからキースイッチを交換することも可能です。
ホットスワップ対応
ホットスワップとは、キースイッチを簡単に交換することができる機能になります。
ホットスワップに対応したキーボードであれば、自分であとから別のキースイッチに交換することが簡単にできます。
部分的キースイッチを交換することもできるので、とにかく自分好みのキーボードにカスタマイズしたいという方は必ずホットスワップに対応しているキーボードを選びましょう。
一応ホットスワップに対応していないキーボードでもキースイッチを交換することは可能ですが、キーボード自体を分解して、半田付けする作業などが必要になるのでかなり玄人向けになります。
ガスケットマウント
ガスケットマウントとはキーボード本体の内部に、シリコンやフォームなど柔らかい素材を配置し、固定する方式のことをいいます。
これにより、「打鍵時の衝撃を吸収」「反響音を緩和させて静音性を高める」「打鍵音の向上」といった効果があります。
最近のキーボードはこのガスケットマウントを採用しているキーボードが増えているためキーボード選びの重要な要素の一つとなっています。
Nキーロールオーバー
Nキーロールオーバーとは複数のキーを同時に押した際、押したキー全てがPCにちゃんと認識される機能のことです。
この機能がないと、ゲームなどで複数のキーを同時押ししたのに認識されないといったことになってしまうので、キーボードでゲームを操作する際はほぼ必須の機能になります。
ただ、最近のキーボードはほとんど対応してるので特に気にする必要は無いかと思います。
キー配置のカスタマイズ
キーボードの配置をカスタマイズするための専用のソフトウェアがついているものもあります。


例えばDeleteキーとHomeキーの位置を変えたいといった場合、専用のソフトウェア上で配置を変えたりすることができます。
バックライトのライティング変更したり、マクロを組む機能もだいたいついてると思います。
また、専用ソフトではなく、VIAというブラウザ上でキー配置を変更できるWebアプリに対応していれば専用ソフトを使用しなくてもカスタマイズ可能です。
LEDバックライト
キーボードをオシャレに光らせたい方や、暗い環境でキーボードを使われる方はバックライト付きのキーボードを選ぶのが良いかと思います。
RGBに対応しているバックライトであれば、虹色に光らせたり、自分の好みの色に光らせたり、いろいろな発光パターンを楽しむことができます。
ライティングにもこだわりたいという方は、RGBバックライト対応のものを選びましょう。
デザイン
キーキャップの配色は製品によって様々で、かっこいいものから、おしゃれなもの、ポップで可愛いものなどたくさん存在しています。
自分の気に入ったデザインのキーボードを選ぶのもいいですし、あとから一部分だけキーキャップを交換するのもありです。
Amazonなどで「キーキャップ」で検索するとめちゃめちゃたくさん出てくるので色々探してみるのも楽しいかと思います。



選ぶ要素多すぎる。
オススメの96%レイアウトキーボードを紹介(2025年最新ver)
最後に国内Amazonで購入できる、96%レイアウトキーボードの製品をいくつか紹介したいと思います。
今回チョイスするのは、価格帯が1万円~2万円前後のもので、初めて96%レイアウトのキーボードを購入する方にもオススメできそうなものをチョイスしてあります。
どのキーボードも一長一短あるので、ご自身の用途にあったものを選んでいただければと思います。
◆ EPOMAKER x AULA F99




まずはEPOMAKER x AULAの「F99」になります。
白を基調としたデザインが非常にカッコいいキーボードです。
EPOMAKER x AULA F99 の良い点。
- 高機能
- 価格も比較的リーズナブル
- キーキャップのデザインが3色から選択可能
- 無線接続対応(技適認証取得済み)
- 8000mAHの大容量バッテリー
- ホットスワップ対応
- LEDバックライト
- ガスケットマウント
- 専用ソフトでキー配置カスタマイズ可能
といった、主要機能がほぼ揃っており、価格も1万円台中盤と比較的購入しやすい価格になっているため、かなりオススメできる96%レイアウトキーボードです。
キーキャップのデザインは、「WhiteGlay」「WhiteBule」「WhiteLightBlue」の3色から選択可能です。(国内Amazon)
EPOMAKER x AULA F99 のイマイチな点。
- 日本語配列非対応
- VIA非対応
欠点として日本語配列が無い点と、VIAに非対応なのでキーの配置をカスタマイズするには専用ソフトが必要な点が挙げられます。
Proモデルについて
上位モデルとして「F99 Pro」というモデルも存在しますが、キーが1列増えており横幅が少し広くなっているのと、技適認証の記載が無いので、個人的には無印モデルのほうをオススメします。





VIA対応してたら完璧だった。
◆ YUNZII IF99




次に紹介するのは「YUNZII IF99」になります。
こちらは黒をベースの、白、グレーの配色のキーデザインがカッコいいキーボードです。
YUNZII IF99 の良い点
- 高機能
- 液晶搭載
- 価格も比較的リーズナブル
- VIAにも対応。
YUNZII IF99の特徴は筐体右上にちっちゃい液晶を搭載しているところです。
この液晶には時刻や画像を表示させたり、充電状況や無線接続状況などのステータスを表示することができます。
また、VIAにも対応しているため、専用ソフトを使用しなくてもブラウザ上でキーの配置をカスタマイズ可能です。
他のスペックや価格帯も先程紹介したAURA F99と似ており、必要充分な性能となっているため、液晶にお気に入りの画像を表示させたりして楽しみたい方にオススメのキーボードになっています。
YUNZII IF99 のイマイチな点
- 日本語配列非対応
- キー数が少し少ない
- バッテリー容量が4600mah
いまいちな点としては日本語配列が無い点と、液晶を搭載してる分、キー数が少ない点になります。
またバッテリー容量もAURA F99と比較するとやや少なめなので、液晶を表示させる分バッテリー持ちにやや不安があるかなと思います。



総合的にみてもかなり良いキーボード
◆ RK ROYAL KLUDGE R98 Pro




「RK ROYAL KLUDGE R98 Pro」は今回紹介するキーボードのなかで一番リーズナブルなお値段で、日本語配列に対応している96%レイアウトキーボードになります。
RK ROYAL KLUDGE R98 Pro の良い点
- 日本語配列。
- お値段がリーズナブル
- 機能が豊富。
- 音量調整可能なノブ付き
日本語配列に対応しているため、初めて96%レイアウトを使う方にも使いやすいと思います。
また筐体右上に、音量調整可能なアルミニウム製のノブがついており、ここで音量を調整することが可能です。
価格も一万円台前半と、比較的購入しやすいお値段となっているのにもかかわらず、ホットスワップ、ガスケットマウントなど主要な機能を備えているのでコスパがかなり良いキーボードとなっています。
RK ROYAL KLUDGE R98 Pro のイマイチな点
- デザインが独特
- 無線非対応
- VIA非対応
- 「_」キー(アンダーバー)が省略されている。
イマイチな点を上げるとしたら、レトロなデザインで少し癖があるので人を選ぶ点と、無線接続に対応していない点、VIAに非対応なためキー配置をカスタマイズするのに専用ソフトが必要な点です。
また、「?」キー横の「_」キーが省略されているので、FNキーとの組み合わせや、専用ソフトウェアで別途割り当てる必要があります。



日本語配列対応だけど「_」キーだけ注意。
◆ LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE 日本語JIS配列




最後に紹介するのは「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」になります。
日本語配列に対応しており、キーキャップのデザインもグレーと水色を基調としたデザインがとてもおしゃれなキーボードです。
LEOPOLD FC980MBT の良いところ
- 日本語配列対応、かな印字有り無しを選べる。
- 単4電池2本で無線接続可能でバッテリー劣化の心配不要
- 選べるキースイッチが豊富
日本語配列に対応しており、キーキャップのかな表記の有り無しも選択可能です。
また、単4電池2本で駆動できるため、無線接続で長期使用する際のバッテリー劣化の心配もなく、比較的耐久性も高いといえます。
選べるキースイッチはCherry社の最新のキースイッチ「CherryMX2A」となっており、赤軸、茶軸、青軸、黒軸、静音赤軸、銀軸の7種類から選択可能です。
もちろんホットスワップにも対応しているので好みのキースイッチに交換することも可能です。
LEOPOLD FC980MBT イマイチなところ
- キーのカスタマイズ性が低い
- 無線接続はBluetoothのみ
- LEDバックライト非対応
キーの配置変更はDIPスイッチの切り替えによる一部のキーの入れ替えのみに対応していますが、キー配置を変更する専用ソフトが無く、VIAにも非対応ためカスタマイズ性が低いです。
無線接続はBluetoothのみとなっており、2.4Ghz接続できない点も注意が必要です。
また、LEDバックライトも非対応となっているため、キーボードを光らせたい方には向いていないのと、暗い部屋で使用する場合の視認性は低いです。



キーの配置カスタマイズできないのが痛い。
まとめ
というわけで、96%レイアウトキーボードをオススメする理由でした。
96%レイアウトキーボードは、
「コンパクトなキーボードが欲しいけどテンキーはついていて欲しい」
という我々庶民の要望を叶えるのにうってつけのキーボードになります。
一口に96%レイアウトと言っても、製品によって機能、デザイン、価格など様々なので、今回の記事を参考に自分にあったキーボードをチョイスしていただけたら幸いです。
ではまた~



さあ君も自分にあった96%を探す旅に出よう。
ちなみに
ベアボーンキットという自作キットを使うと誰でも簡単にキーボードを自作できちゃいます。
ベアボーンキットを使えば自分の好みのキーキャップやキースイッチ使って96%レイアウトのキーボードを作ることが可能です。
以下、実際にのり柴がベアボーンキットを使って自作した記事になりますので、興味のある方は合わせて御覧ください。

