こんにちはのり柴です。
ふるさと納税してますか?
のり柴は、今年は神奈川県の相模原市に納税したんですが、返礼品としてとんでもないものをいただいてしまいました。
これです。
REALFORCE GX1 です。
REALFORCEとは東プレという日本の会社が販売している、言わずとしれた純国産の最高級キーボードになります。
REALFORCE GX1はそのなかでもゲーミングに特化したシリーズになります。
このキーボード自体は2023年3月に発売され、当時ついにRealforceのゲーミングキーボードが出たと界隈で話題になっておりました。
さらに、つい先日のアップデートにより、巷ではすっかりおなじみのラピッドトリガー機能が搭載されたのです。(GX1では”ダイナミックモード”の名称で搭載)
のり柴もラピッドトリガー機能には興味津々丸でいつかは試してみたいと常々思っていたのですが、このREALFORCEがふるさと納税の返礼品としていただくことができるということで、ついうっかりポチってしまった次第です。
そこで今回はこの超高級ゲーミングキーボード「REALFORCE GX1」を実際に使用してみて感じた感想などをガッツリレビューしていきたいと思います。
- RealForceGX1の良いところと悪いとこを知りたい。
- RealforceGX1の打鍵感が気になる。
- 実際のゲームでの使用感が知りたい。
といった方の参考になれば幸いです。
こいつはガチの代物や
REALFORCE GX1 の良いところ
まずはのり柴が感じた、REALFORCE GX1の素晴らしいところを紹介していきたいと思います。
ざっくりとあげると以下のような感じです。
- 「APC機能」と「ダイナミックモード機能(ラピッドトリガー)」
- 静音タイプ
- 日本語配列、英語配列から選べる
- フローティングデザインが美しい
- CherryMX互換のキーキャップに交換可能
- ソフトウェアによるカスタマイズ性がめっちゃ高い
「APC機能」と「ダイナミックモード機能(ラピッドトリガー)」
REALFORCE GX1には「APC機能」と「ダイナミックモード機能(ラピッドトリガー)」という機能が備わっています。
APC機能
AP(アクチュエーションポイント)とは、キーを押したときの反応点の深さのことで、APが短いほど、キーを押したときのONになるまでの反応が早くなります。
REALFORCE GX1では、公式のソフトウェアを使用してAPを自由にカスタマイズすることができます。
ソフトはこちらからダウンロードできます。
もともとはこのAPを各キーごとに4段階から選ぶことしかできなかったのですが、先日のアップデートにより 0.1mm~3mm にユーザーが自由に設定することができるようになりました。
一般的なメカニカルキーボードの赤軸とか茶軸だとこのAPが大体2mmくらいで、反応が速いシルバー軸系でも大体1mm~1.2mmくらいなので、0.1mmという数字がいかに驚異的かお分かりいただけるかと思います。
ダイナミックモード(ラピッドトリガー)機能。
さらに、REALFORCE GX1はダイナミックモード(俗に言うラピッドトリガー)機能を搭載しています。
こちらもAPC機能と同じく、公式のソフトウェアを使用して設定することができます。
ダイナミックモード(ラピッドトリガー)をざっくり説明すると”キーを離したとき”の反応点を自由に変更することができる機能です。
具体的には、ダイナミックモードを0.1mmに設定すると、キーを押して入力がONになったあと、キーを0.1mm離すとキー入力がOFFになる、といった感じです。
ようはAPC機能はキー入力がONになる速度が早くなるのに対して、ダイナミックモードはOFFになる速度が早くなるわけです。
ストリートファイター6でのAPC機能とダイナミックモードのメリット
んで、実際にゲームで使うとどうなん?ということで、のり柴が普段遊んでいるストリートファイター6での有効例を紹介します。
APを短くすることのメリット
まずAPを短くすることのメリットですが、以下の2つがあります。
- キャラの移動や攻撃のレスポンスが早くなる。
- ドライブインパクトを返しやすくなる。
移動キーを押してから実際にキャラが動き出すまでレスポンスや、攻撃キーを押したときの攻撃が出るまでのレスポンスが早くなるのでより直感的にキャラを操作することができます。
また、ドライブインパクトを打たれたときも、こちらのドライブインパクトを出すまでの時間が短くなるので返しやすくなるというメリットもあります。
ダイナミックモードのメリット
次にダイナミックモードのメリットですが、以下の2つがあります。
- 相手の技(特に中段技)をガードしやすくなる。
- →→(前ステ)、←←(後ろステ)、↓↓入力が早くなる。
こっちがしゃがみガードしている状況(←↓を入力している状態)で、相手が中段技を打ってきたときの立ちガードがしやすくなります。(↓入力がOFFになる速度が速くなるため)
また、前ステや、↓↓入力の速度もより早く行うことができます。(押して離して押すという動作を小さくできるため)
プロゲーマーのときどさんが以下のYoutubeチャンネルでラピッドトリガー機能の先駆けとなった、「Wooting 60HE」というキーボードを用いて前ステップの速度を検証している動画があります。
レバーレスのピアノ押しには速度は負けてますが、それでもかなり早く入力できているのが分かると思います。
デメリット
もちろん良いこと尽くめってわけでもありません。
APが短くなることによって、キーに軽く触れたくらいでも押したことになってしまうので、慣れないと指がキーに触れてしまって技がちょいちょい暴発します。
特にのり柴は、ダイナミックモードの影響からか、生ドライブラッシュが結構暴発しました。
この辺は個人の使用感に合わせて、APCとダイナミックモードを自分にあった数値に調整する必要があると思います。
実際の使用感
実際の使用感ですが、以前使用してAP1.1mmの銀軸と比較して、前ステ、後ろステはかなり出しやすくなった感覚はあります。
キャラの歩きに関しては、そこまで差を感じることは無いかなって感じです。
ドライブインパクトも普段全然返せないので、めっちゃ返せるようになった感じはありません・・w
ただ、REALFORCEGX1に乗り換えてから一週間ほどで、MR1600台に到達することができたので、少なからず人間には体感できない部分で、有利になっている可能性はあります。
キルスイッチについて
ちなみに、REALFORCE GX1にはAPC機能、ダイナミックモード機能の他に、実は「キルスイッチ」という結構やばい機能が搭載されています。
キルスイッチ機能とは、AキーとDキーを同時に押した場合、後から押したキーのが優先される機能(最初に押したキーが無効化される)になります。
この機能をONにすると、キャラの移動をより正確に行うことができるのですが、ゲームによってはあまり良しとされない場合があります。
ストリートファイター6では、左右キーが同時押しされた場合、両方のキー入力は無効にならなければならないというCAPCOM公式のオフィシャルルール(通称CPT精神)があり、それにおもっくそ反しています。
厳密には、公式大会などでの使用が禁止されているものなので、この機能を用いてプライベートで遊んでいてもアカウントがBANされるといったことは無いと思いますが、スト6においてはあまり健全な機能とは言えないでしょう。
PayToWinってコト?!
ちなみに
以下の記事にてスト6をキーボードでプレイする際のお役立ち情報は紹介しているので、キーボードで格ゲーをやってみたいと検討されている方は合わせてご覧いただければ幸いです。
静音タイプ
REALFORCE GX1はキーの打鍵音が静音タイプとなっております。
静音性に関しては後述しますが、静音タイプのラピッドトリガー搭載のキーボードがほしいなら現状これ一択になります。(2023/11/23現在のり柴調べ)
今のところ唯一無二。
日本語配列、英語配列から選べる
REALFORCE GX1は日本語配列のものと英語配列のものがそれぞれ販売されています。
ラピッドトリガーが搭載されている日本語配列のゲーミングキーボードはまだまだ選択肢が少ないので、どうしても日本語配列がほしいという方にはありがたい選択肢だと思います。
のり柴はキーキャップの選択肢が多い英字配列を購入しましたが、日本語配列のほうがキー配置のカスタマイズ性は高いので日本語配列を選ぶのも全然ありだと思います。
選べることに感謝。
フローティングデザインが美しい
REALFORCE GX1ではキーが浮いて見えるフローティングデザインが採用されています。
フレーム部分がないので非常にスッキリした見た目でライティングも映えます。
また、掃除もしやすくホコリも溜まりにくいので衛生的にもGoodです。
フレームなんていらんのや
CherryMX互換のキーキャップに交換可能
静電容量無接点方式のキースイッチでありながら、CherryMX互換のキーキャップに交換することが可能です。
キーキャップはAmazonとかでも色々売っているので、自分好みの外観に変えることが可能です。
ちなみにのり柴はAmazonで売ってる側面に印字があるキーキャップに交換しました。
キーキャップの選択肢が多いのは嬉しい。
ソフトウェアによるカスタマイズ性が高い
REALFORCEのソフトウェアはのり柴が今まで使ってきたキーボードのソフトのなかでもかなりカスタマイズ性が高いです。
正直のり柴的にはラピッドトリガー機能とかよりも、こっちのほうが恩恵がデカいまであります。
設定できる項目は、前述したAPC設定やダイナミックモード設定に加えて、イルミネーションの設定、キーのリマップ、マクロ作成などかなり細かくカスタマイズすることができます。
キーのリマップ機能
特にキーのリマップに関しては、FNキーとの組み合わせもカスタマイズできる上に、FNキーの位置も自由に変えることができるので、キー入力の生産性が爆上がりしまくりんぐです。
キー配置の変更例
まだ模索中ですが、のり柴は以下のような感じにキーの配置をカスタマイズしています。
Fnキーを本来Capslockキーがあったところに配置して小指で押せるようにしてあります。
Fnキーを押下時は、両手のホームポジション付近に矢印キーやHomeキー、Endキー、Shift+矢印、Shift+Home(End)などを配置して文字入力の際のカーソルの移動や文字選択をしやすくしてあります。(右手側はほぼ使わないですが。)
また、後述しますが、キーボードの右側のキー(Deleteキーとかがあるところ)はテンキーにしちゃってます。
あと、右側のShiftキーとかCtrlキー周りも普段使わないので矢印キーにリマップしてます。
ヒートマップ機能
また、少し変わった機能として、キーのヒートマップを表示することができます。
今までに押したキーの頻度を色で視覚的に表示してくれたり、いままでの総打鍵数を確認することもできます。(まあだから何って感じですがw)
ここまでいじれるキーボードはなかなか無い。
REALFORCE GX1 のイマイチなところ
次にREALFORCE GX1 のイマイチな部分も紹介していきたいと思います。
ざっくりとあげるとこんな感じです。
- キーキャップがちょっと安っぽい?
- テンキーがついてない。
- ケーブルが着脱不可
- 静音性
- 打鍵感がタクタイルっぽい
- お値段がお高い
キーキャップがちょっと安っぽい?
外観に関しては、キーキャップの印字が透過するタイプなので、良くも悪くもゲーミングキーボードって感じで若干安っぽい感じはします。(個人の感想です。)
また、キーキャップの素材もABS素材となっており、若干テカってる感じがして、一般的に品質が高いとされるPBT素材と比べるとやや安っぽいというイメージが否めません。(あくまで先入観で質感は良いです。)
REALFORCEの名を冠しているのなら、キーキャップはオリジナルを踏襲したものや、PBT素材などこだわりを見せてほしかったとは思います。
とはいえ、キーキャップは交換可能なので、「とりあえずデフォルトはゲーミングキーボードっぽい見た目にしといたから、キーキャップはお好きなように交換してね」ってメッセージかもしれません。
キーキャップ交換できるから良しとします。
テンキーがついてない。
テンキーがついていないのはかなりのマイナス点です。
普段から96%レイアウトのキーボードを愛用しているのり柴的には、右側部分はテンキーにして96%レイアウトにするか、いっそなくて60%レイアウトとかにしたほうがよかったかなと思います。(HomeキーとかDelキーは、FNキーとの組み合わせでどうにでもなるので)
ただ、一応解決策として以下の2つがあります。
- キーのリマップで右側のキーをテンキーに変更する。
- テンキーを別途購入する。
前述したキーのリマップ機能を使えばキーボード右側のキーを数字キーにリマップすることができます。
ただ、キーの配置的に押しづらいのでちゃんとしたテンキーがどうしてもほしい方は、別途テンキーを購入するのもありかと思います。
のり柴はEpomakerというメーカーのテンキーも別途購入してキーボードの左側に置いてます。
実質右手と左手両側にテンキーがあるダブルテンキー状態になってますが、結構便利だったりします。
あと、このテンキーなんですが打鍵音がめちゃくちゃ気持ちいいので今度別記事でレビューするかもです。
不便だけどまあなんとかなる
ケーブルが着脱不可
接続ケーブルに関しては、本体に直接繋がっているタイプのため着脱不可です。
ケーブルが外せないと、キーキャップを交換したい時や掃除をしたいときなど、わざわざPCからケーブルを外さないといけないのでかなり不便です。
最近のキーボードはだいたいUSB‐C接続でケーブル着脱できるのが一般的なのでこの点に関してはかなりマイナス点だと思います。
あ、無線接続もできません
静音性
一応スペック的には静音タイプということになっていますが、キーの打鍵音に関しては、個人的にはそこまで静かでは無いかなって感じです。
打鍵音を言葉で表すと、ポコポコ音に若干サクサクした乾いた音とカチャカチャした音が乗る感じです。
実際のタイピング音
もちろん、一般的なメカニカルの赤軸や茶軸のようなキースイッチよりは全然静かですが、購入前に使用していたメカニカルの静音スイッチはもっと静かだったので、比較すると静音性はそんなに高くないといった感じです。
カチャカチャした音の原因については、キーキャップの素材がABS素材なのと、キー自体にぐらつきが結構あるのが原因になっているような気もします。
キースペーサー
また、別売りになりますが、専用のキースペーサーがあります。(標準でつけておいてほしかったですが)
キーのストロークを短くする目的のものですが、わずかですがキーの打鍵音を静音化することができます。
ベースプレート部分とキーの間に敷くクッションのようなもので、厚さが2mmのものと、3mmのものがあります。
実際に購入して試してみましたが、2mm厚のものだとほぼ打鍵音は変わらずで、3mmのものだと少しだけ底打ち音が抑えられる感じがします。
あくまでキーのストロークを短くするものなので静音性を向上させる機能はそこまで高くないようです。
キースペーサー 打鍵音比較動画
3mmだとキーストロークが短すぎてせっかくの打鍵感がかなり損なわれるので、つけるなら2mmがいいように思います。
ただ、つけると見た目もあんまり美しくないので、のり柴は結局つけずに運用してますw
この音がいいんだけどね
追記
静音化してみました。
打鍵感がタクタイルっぽい
REALFORCE GX1は押下圧を45gと30gのものから選ぶことができます。
のり柴は押下圧45gのものを購入したのですが、押した感触はやや茶軸のタクタイルっぽく、ややコリッとした感じで若干重く感じます。
打鍵感としては気持ち良いのですが、ゲーミングキーボードとしてならリニア軸のようなスッと押し込めるほうが向いていると思います。
30gのほうは触っていないので分からないですが、公式の情報を見る限り、若干リニア寄りのキー荷重になっているっぽいので、ゲームでの操作性を重視したい方は30gを選ぶのが良いかもしれません。
実際にお店で触ってみたほうがいいかも
お値段がお高い
REALFORCEの最大の欠点とも言えますが、お値段が非常に高額です。
日本語配列、英字配列ともに定価¥33,000となっております。
REALFORCEのブランドと品質を考えたら、お値段相応なのかなとも思いますが、ちょっと買ってみっか!ってなるお値段ではないですね。
ただ、ふるさと納税の返礼品としていただくことができるので、活用できる方は絶対に利用したほうがいいです。
楽天のふるさと納税ならポイントも貰えるので間違いなく鉄板商品だと思います。
ふるさと納税で貰えるのやばすぎぃ
REALFORCE GX1のまとめ
というわけで、REALFORCE GX1を使ってみたレビューでした。
超高級キーボードREALFORCEのゲーミングキーボードということもあり、APC機能や、ダイナミックモードなどの機能面に関してはそのお値段に値する超高級クオリティになっていると思います。
また、静電容量無接点方式、静音性、キルスイッチ機能、といった他のラピッドトリガー搭載のキーボードにはない、唯一無二の特徴もあります。
が、ゲーミングキーボードっぽい見た目や、静音と謳ってる割にはそこまで静音じゃないところなど、お値段の割には微妙だなと思うところがちょいちょいありました。
ふるさと納税で貰えなければ購入することはなかったと思いますが、諸々改善された後継機が出たら、その際は改めて買い替えたいと思えるそんなキーボードでした。
以上、ご購入などご検討されてるかたの参考になれば幸いです。
ではまた~
とりあえずすんごいキーボードだということは分かった。
ちなみに
以下の記事ではメカニカルキーボードの銀軸を静音化する方法を紹介しています。
ラピッドトリガー対応の超高速反応のキーボードがほしいけど、ちょっとお値段が・・という方にはコスト的にもかなりお安くできるので参考にしていただければと思います。
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